TOPPANデジタルが沖縄のモズク生産にDXを導入、モズクの収穫量や品質をデジタル化

■「重量管理アプリ」「品質判定AIアプリ」の実証実験を実施

 TOPPANホールディングス<7911>(東証プライム)グループのTOPPANデジタルは2月26日、沖縄県うるま市の勝連漁協と協力して、モズク生産の効率化と品質管理を目的とした漁業DXソリューションの実証実験を実施すると発表。同社が開発した2つのアプリを用いて、モズクの収穫量や品質をデジタル化し、作業負荷の軽減やトレーサビリティの向上に貢献する。

 沖縄県はモズクの全国生産量の9割以上を占めるが、人手不足や後継者不足などの課題がある。勝連漁協は、新たにモズク加工工場を開設し、生モズクの出荷量の増加やブランド化を目指している。そのような中、TOPPANデジタルは、うるま市の主要産業であるモズク生産の課題解決に向けて、漁業DXソリューションを開発した。

 開発した「重量管理アプリ」は、水揚げ時にタブレットにモズクの重量を入力すると、カゴ重量を差し引いて正味の重量を自動計算し、伝票を発行する。これにより、手書きや手計算によるミスや時間のロスを防ぐ。また、「品質判定AIアプリ」では、モズクの太さやぬめりの状態を画像で認識し、AIが品質を判定する。これにより、熟練担当者の目視に頼らず、高品質のモズクの選別を可能にする。

 同実証実験は、2024年3月から6月まで行われ、アプリの有効性やユーザビリティを検証する。今後は、モズク以外の海産物にも対応できるサービスとして2024年秋から提供を開始する予定。また、勝連漁協のモズク加工工場のスマート化にもデータを活用して支援していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■開発者や投資家に加え、警鐘を鳴らす識者やアーティストも選出、多様な視点でAIの未来を問う  米T…
  2. 【効率化の先に広がる新しい働き方のルール】 ■広がり始めた「AI格差」  生成AIの利用が急速に…
  3. ■R35 GT-R最終生産、累計4万8000台が築いた伝説  日産自動車<7201>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る