三越伊勢丹HDが高値を更新、月次売り上げ好調、自社株買いに拍車の期待も

■両本店・三越銀座店の3店舗とも8か月連続コロナ前を上回る実績

 三越伊勢丹HD(三越伊勢丹ホールディングス)<3099>(東証プライム)は3月6日、続伸一段高となり、取引開始後に2259.0円(50.5円高)まで上げて2日ぶりに2015年以来の高値を更新し、午前10時を過ぎても高値圏で堅調に売買されている。引き続き、3月1日に発表した2月の月次売上高「国内百貨店事業・売上速報」が好感されている上、3月末までの予定で実施している自社株買い(2024年2月5日から同年3月29日)の取得済み株式数が2月末時点で上限株数の約35%のため、買付を積極化させる期待が出ている。

 2月の「国内百貨店事業・売上速報」は、引き続き高付加価値商品が牽引し、三越伊勢丹の合計で前年同月比26.4%増加し、国内百貨店計は同21.4%増加した。また、両本店・三越銀座店の3店舗共に8ヵ月連続でコロナ前の2018年度を上回る実績で推移しているとした。

 現在実施中の自社株買いは、2024年2月5日から同年3月29日までの予定で、取得上限株数は1100万株(自己株式を除く発行済株式総数の2.9%)。2月末までの累計取得株数は386万6900株(3月4日発表)。上限まで買いつける義務はないが、買付を積極化させる期待が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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