三菱製紙が高値に迫る、日本製紙の株主還元を受け連想買い強まる

■日本紙は未定だった今3月期末配当を1株当たり10円と発表

 三菱製紙<3864>(東証プライム)は3月21日、一段と出直りを強める相場となり、午前10時にかけて6%高の634円(37円高)まで上げて昨年9月につけた2018年以来の高値664円(2023年9月22日)に迫っている。PBR向上に向けた取組の積極化に期待の強い銘柄の一つとされ、日本製紙<3863>(東証プライム)が19日に未定だった今3月期末配当を1株当たり10円と発表したことを受け、三菱製紙にも期待が強まっているという。王子HD<3861>(東証プライム)も値上がりしている。

 三菱製紙の今期・2024年3月期末配当は、第3四半期決算発表の時点(24年2月14日)で1株5円の予定(前年同期も5円)としている。この決算発表と同時に八戸工場で発生したボイラー事故にともなう特損約27億円とドイツ事業での再構築費用9億円を発表したが、3月通期の連結業績予想は営業利益を6.2倍、親会社株主に帰属する当期純利益は40億円の黒字に転換の見込みとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る