日本空港ビルデングとユーグレナ、SAF供給・販売事業化に向けた基本合意書を締結

■2030年、羽田空港で年間5万KLのSAF供給を目指す

 日本空港ビルデング<9706>(東証プライム)とユーグレナ<2931>(東証プライム)は5月8日、東京国際空港(羽田空港)におけるエアラインに対するSAF(サステナブル・アビエーション・フューエル)の供給・販売の事業化に向けて、サプライチェーン構築を共同で検討する基本合意書を締結したと発表。また、ユーグレナ社が発行する第1回無担保普通社債(グリーンボンド)を日本空港ビルが引き受けることも決定した。

 世界各国で2050年までにカーボンニュートラルの実現が目標とされており、航空・空港分野においても脱炭素に向けた取り組みが重要である。日本空港ビルは、羽田空港の旅客ターミナルにおけるCO2排出量の削減を進めているが、空港全体の脱炭素化に貢献すべく、エアラインとの連携も推進している。一方、ユーグレナ社はバイオ燃料事業の商業化を目指しており、SAFの供給を通じた脱炭素社会実現に向けて両社の想いが合致した。

 両社は本合意書に基づき、羽田空港でのSAF供給のためのサプライチェーン構築やエアラインへのSAF供給・販売の事業化を検討している。日本政府の2030年のSAF供給目標に向けて、最大5万KLのSAFを供給できる体制を目指している。ユーグレナ社のグリーンボンド発行により、脱炭素化への一歩を踏み出すことが期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る