西部技研、米子会社がEV用LiB製造工場向け大型案件を約29億円規模で受注

■韓系自動車・電池メーカーの新工場にデシカント除湿機納入

 西部技研<6223>(東証スタンダード)は5月22日、連結子会社であるSeibu Giken America, Inc.が、EV用LiB製造工場向けの大型案件を受注したと発表。受注金額は約29億円で、納入時期は2025年第1四半期を予定している。

 同案件は、韓国大手自動車及び韓国大手車載電池メーカーの米国新工場向けに、グンミョン・エンジ社が設計・施工するドライルーム用デシカント除湿機を受注したもの。同社のデシカント除湿機は、シリカゲルやゼオライト等の吸着材を用いてハニカム内部に湿気を吸着させて空気を除湿する機器であり、従来の除湿機と異なり空気を冷却する必要がないため、15℃以下の低温環境や空気中に水分が少ない低露点環境においても効率的に除湿することができる。近年では、超低湿環境が必要とされるリチウムイオン電池の製造工程で採用されており、環境負荷を抑えながら高品質なLiB製造に貢献している。

 同社は、これまで全熱交換器の製造・販売を米州で展開してきたが、近年増加する米国におけるEV用LiB製造工場への投資に伴い、LiB製造工程に必要な機器や装置の製造・販売だけでなく、最適な製造環境創出のためのソリューション提案も行い、LiB関連事業を強化してきた。2024年2月には、LiB製造工場向け機器の組み立てを行う新工場も稼動している。

 今回の受注は、同社のデシカント除湿機の高い性能と実績が評価されたもの。今後、同社は米州におけるLiB関連事業をさらに拡大し、環境貢献に努めていく予定としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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