サイバーエージェント、AIと経済学で価格最適化検証!値上げで売上12%アップも!?

■経済学に基づくデータ分析で、最適価格を導き出す

 サイバーエージェント<4751>(東証プライム)のAI事業本部は6月21日、一般社団法人リテールAI研究会において価格最適化分科会を立ち上げ、アサヒ飲料、エム・データ、日本製紙クレシア、リテールパートナーズ、ロッテと共同で、価格設定に関する実証実験を実施したと発表。この実験により、経済学を活用した最適価格決定の可能性を示した。実験は福岡県、山口県、広島県の43店舗で行われ、特定商品の価格を変動させることで販売個数の変化を観察した。結果として、約15%の値上げで売上が約12%向上する商品が発見された。

 商品価格の設定は従来、担当者の勘と経験に依存していたが、サイバーエージェントではAI技術と経済学を応用することで、科学的な価格決定を目指している。2016年から研究開発を続けており、国内最多の経済学分析者・研究者が集まり、企業のDX支援にも力を入れている。今回の実験では、価格変更以外の影響を排除し、価格変更のみの影響を検証するアプローチを採用した。

 実験結果は、勘に頼らない科学的な価格設定の有効性を示しており、特定の商品について値上げが売上向上に寄与することが確認された。サイバーエージェントは今後も、AIと経済学を活用し、企業の売上や粗利を最大化するための価格決定を支援することで、持続可能な成長と顧客満足の両立を目指していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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