【話題】返本を図鑑に再製品化するクローズドリサイクルを実現、年間180トンの古紙を回収予定

■書店や段ボール古紙を資源化し、上製本の表紙などに再利用

 KPPグループホールディングス<9274>(東証プライム)の国際紙パルプ商事は7月9日、学研ホールディングス学研ホールディングス<9470>(東証プライム)のグループ会社であるGakkenおよび加賀製紙と協力し、書店からの返品本や回収段ボール古紙を再資源化するクローズドリサイクルを開始したと発表。この取り組みでは、年間180トンの古紙が回収され、新たな出版物の資材として再生される予定。

 このクローズドリサイクルの仕組みは、Gakkenが自社出版物の返本と使用済み段ボールを回収し、古紙として製紙メーカーに販売するという流れである。国際紙パルプ商事は古紙と製品の流通・管理を担い、2024年1月から6月までに38トンの古紙を回収し、年間では180トンに達する見込み。再生された紙素材は上製本の表紙の中芯などに使用される。

 この取り組みは、紙の出版物が減少する中で、品質の高い古紙を安定的に確保することを目的としている。これにより、Gakkenは資材のトレーサビリティを確保し、回収量や再利用量を具体的な数値で把握できるようになる。再生古紙を使用した図鑑『学研の図鑑LIVE 動物 新版』は、6月27日から全国で販売されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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