トレジャー・ファクトリーが上場来の高値を更新、第1四半期は最高益、業績予想を増額修正

■サステナブルな消費行動の浸透、海外客の「モッタイナイ」意識を楽しむ姿勢も追い風に

 トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)は7月11日、一段高となり、取引開始後に12%高の2034円(216円高)まで上げて2日ぶりに実質的な上場来の高値を更新し、午前10時にかけては1950円前後で推移。東証プライム銘柄の値上がり率2位に躍進している。10日午後に発表した第1四半期決算(2024年3~5月・連結)で売上高が25%増加し、営業利益は31%増加など好調だった上、第2四半期と2月通期の連結業績予想を増額修正。好感買いが集中している。8月中間配当も増額し、1株につき従来予想比2円増の18円とした。

 第1四半期決算(2024年3~5月・連結)は、営業利益が前年同期比30.7%増の13億49百万円で、「第1四半期連結会計期間としては過去最高を達成」(決算短信より)した。世の中のサステナブルな消費行動の浸透を受け、リユース事業を行うグループ会社のカインドオルやピックアップジャパンも好調に推移。物価高にともなう中古品・リユース品への需要増加も追い風になっている。ブランド品や腕時計などの服飾雑貨は外国人観光客向け販売の回復などから同28.6%増加した。「モッタイナイ」の発想も日本旅行を楽しむ要素のひとつのようだ。

 今2月期の連結業績予想は、売上高が24年4月に開示した予想を3.2%上回る418億62百万円の見込み(前期比21.5%増)に見直し、営業利益は同8.9%上回る40億41百万円(同20.7%増)に、親会社株主に帰属する当期純利益は同10.4%上回る27億23百万円(同21.5%増)に各々見直した。各利益とも連続で最高を更新することになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  2. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  3. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  4. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  5. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  6. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る