東宝は急激に出直り5000円台を回復、第1四半期の営業利益34%増加などに注目集まる

■通期予想は据え置いたが上ブレ期待広がる様子

 東宝<9602>(東証プライム)は7月17日、買い気配で始まり、取引開始後は11%高の5051円(515円高)をつけて約1か月ぶりに5000円台を回復している。16日の15時に発表した第1四半期決算(2024年3~5月・連結)が営業利益34%増加などと大幅に拡大、通期予想は据え置いたが上ブレ期待が言われ注目されている。

 第1四半期の連結決算は、売上高が前年同期比15.9%増加し、営業利益は同34.1%増の245億76百万円だった。映画興行事業と演劇事業は減収減益だったが、映画営業事業において、前期第4四半期から続映作品で、興行収入110億円を突破した「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」、興行収入150億円を超えた「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」のほか、「変な家」「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」等の大ヒットにより、増収増益となった。映像事業も増収増益だった。今期・25年2月期の連結業績予想は全体に据え置き、営業利益は550億円(前期比7.2%減)。通期予想の45%近くを達成したため、今後の推移に期待が強まっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る