アステナHDが11月通期の連結業績予想を大幅に増額修正、営業・経常利益は従来予想を25%上回る見込みに

■売上高は概ね予想通りだが薬価改定とHBC・食品事業が寄与

 アステナHD(アステナホールディングス)<8095>(東証プライム)は10月11日の15時に第3四半期決算と11月通期(2024年11月期)の連結業績予想の大幅な増額修正を発表した。

 11月通期の連結業績は、売上高は概ね前回予想通りとなる見込みとして6月に開示した従来予想を据え置いたが、利益面では、医薬事業が薬価改定により一部の薬価が上昇したことに加え、同業他社の一部製品が販売中止になったことを受けた代替需要の影響により、利益が伸長する見込みとなった。また、HBC(ヘルス・ビューティーケア)・食品事業でも、自社企画製品及び輸入化粧品の販売が好調に推移したため、利益が伸長する見込みとなった。

 こうした推移を受け、11月通期の連結業績見通しは、売上高を従来予想継続の575億円(前期比10.6%増)とした一方、営業利益は6月に開示した従来予想を25.0%上回る20億円(前期比77.3%増)の見込みに引き上げ、経常利益も同25.0%上回る20億円(同46.6%増)の見込みに、親会社株主に帰属する当期純利益は同50.0%上回る12億円(同3.2%増)の見込みに各々引き上げた。

 第3四半期の連結決算(23年12月~24年8月・累計、連結)は、売上高が420億77百万円(前年同期比3.4%増)、営業利益が20億01百万円(前年同期の2.9倍)、親会社株主に帰属する四半期純利益は11億38百万円(同5.4倍)だった。営業利益と経常利益は増額修正後の通期見通し額を超過した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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