I-ne、トゥヴェールを買収し子会社化へ、スキンケア分野を強化

■スキンケアカテゴリの拡大目指し、シナジー創出へ

 I-ne<4933>(東証プライム)は10月23日、トゥヴェールを完全子会社化することを決定したと発表。この決定は2023年に発表された中期経営計画の一環であり、2025年までに売上高550億円、営業利益率13%を目標とする計画の推進に向けた戦略的なM&Aである。トゥヴェール社は、化粧品分野で高い収益力と財務健全性を維持しており、今回の買収によりI-neはスキンケア部門のブランドポートフォリオを強化する狙いがある。

 トゥヴェール社は2002年に設立され、肌の悩みやニーズに応じた成分研究化粧品を展開してきた。2024年6月期には売上高41億円、営業利益13.5億円を達成しており、今回の買収によってI-neのデジタルマーケティングやオフラインチャネルの強みを活かし、さらなる成長を見込んでいる。両社の統合によってサプライチェーンの効率化や新商品の開発が期待されている。

 株式譲渡は2024年10月31日に実行予定で、トゥヴェール社は同日付でI-neの完全子会社となる。業績への反映は2024年11月からとなる見込みであり、今後の収益にどのような影響があるかは引き続き精査中である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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