レナサイエンス、ノースウエスタン大・東北大と国際共同研究開始、「長寿」と「がん」領域で新薬開発へ

■老化関連疾患とがんに挑む国際プロジェクト始動、AI解析も活用し分子病態を解明

 レナサイエンス<4889>(東証グロース)は11月10日、「長寿」および「がん」領域において、米国ノースウエスタン大学と国立大学法人東北大学との国際共同研究を開始したと発表した。10月28日に3者間で共同研究等に関する基本合意書を締結しており、同社の創薬シーズであるPAI-1阻害薬「TM5614(RS5614)」が研究対象に含まれる。老化の分子病態を明らかにし、老化関連疾患やがんの新たな治療薬開発を目指す。

 レナサイエンスはこれまで、ノースウエスタン大学のヴォーン教授とともに細胞老化メカニズムの解析や長寿家系の疫学調査を実施してきた。2025年1月には東北大学内に「レナサイエンスオープンイノベーションラボ(TREx)」を設立し、老化指標解析やバイオマーカー探索を進めている。PAI-1阻害薬は血管の老化回復や寿命延伸効果を示すことが報告されており、同薬がヒトの健康寿命延伸に寄与する可能性があるとされる。

 今回の基本合意では、老化細胞を除去してがん化を促さない新規低分子医薬品(セノリティクス薬)の臨床試験を国内外で推進する。東北大学、広島大学などと実施中の「XPRIZE Healthspan」臨床試験に加え、ノースウエスタン大学との共同で膵がん等を対象とした試験を計画している。さらに、サウジアラビアのキング・アブドラ国際医療研究センターや台湾医科大学系企業とも連携を拡大し、FDAなど各国規制当局と協議を進めている。2026年3月期業績への影響は現時点でないが、国際的な創薬ネットワーク強化が今後の成長基盤となる見通しである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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