東洋製罐グループHDの子会社富士テクニカ宮津とUACJ、自動車用アルミ板材の革新的プレス技術を共同開発

■試行錯誤から脱却、金型設計の効率化で開発期間を最大30%短縮

 東洋製罐グループホールディングス<5901>(東証プライム)の連結子会社である富士テクニカ宮津(本社:静岡県駿東郡)は12月25日、UACJ(本社:東京都千代田区)と共同で自動車ボディパネル用アルミ板材のプレス成形予測技術の開発を開始したと発表。この技術開発は、アルミ板材用金型の設計期間短縮を可能とし、金型製作工程におけるエネルギー消費量の削減と車両の軽量化を通じて、カーボンニュートラルな社会の実現に寄与するものである。

 従来のアルミ板材のプレス成形では、成形性・寸法精度の確保が困難であり、試行錯誤による金型設計が主流であった。そのため、開発期間の長期化や金型製作工程での無駄が課題となっていた。同技術開発により、シミュレーション精度を大幅に向上させ、金型設計の最適化を実現する。これにより、エネルギー消費量の削減と車両の軽量化を通じて、温室効果ガス排出量の低減に貢献する。

 同プロジェクトでは、富士テクニカ宮津が長年培ってきたプレス成形のノウハウと実機による検証技術を活用する。これにUACJのシミュレーション技術を融合させることで、世界トップレベルのプレス成形予測技術を確立し、自動車産業の脱炭素化の加速を目指している。両社は本技術開発を通じて、環境に配慮した自動車製造プロセスの革新に取り組んでいく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る