双日・ヤマトホールディングスなど、北九州空港を拠点とする電動航空機による貨物輸送に向けた共同検証に基本合意

■2025年夏に北九州―宮崎間で試験飛行を計画

 双日<2768>(東証プライム)、BETA Technologies Inc.、ヤマトホールディングス<9064>(東証プライム)、北九州市の4者は、北九州空港を拠点とする電動航空機による貨物輸送に向けた共同検証を実施することで基本合意したと発表。2025年夏には、BETA社製電動固定翼機「ALIA CTOL」を使用した試験飛行を計画しており、これは国内初の電動航空機による貨物輸送を想定した2地点間飛行となる見込みである。

 本検証で使用する「ALIA CTOL」は、電動で離着陸する航空機で、積載量560キログラム以上、航続距離約400キロメートル以上の性能を有している。従来のトラックや船舶に比べ、CO2を排出せず効率的な貨物輸送を実現する手段として期待されている。

 4者はそれぞれの専門性を活かし、経済合理性の検証、貨物の搭降載などの運用面、充電設備などの技術面の検証を行う。北九州空港と宮崎空港の2地点間で実施予定の試験飛行を通じて、電動航空機による国内での貨物輸送の可能性と課題を確認し、持続可能な物流ネットワークの構築を目指していく。同取り組みは、運輸部門の脱炭素化や過疎化が進行する地方・離島における物流ネットワークの維持といった課題解決に貢献することが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■電気刺激で塩味1.5倍、食事の楽しみと健康を両立  キリンホールディングス<2503>(東証プラ…
  2. ■2026年初頭以降に各地域で発売予定、累計130万台の系譜を継承  トヨタ自動車<7203>(東…
  3. ■月間20両製造可能、600両超の受注案件に対応  日立製作所<6501>(東証プライム)は9月9…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る