科研製薬、「みどりの食料システム法に基づく基盤確立事業実施計画」として認定

■特別栽培や有機農業を目指す生産者の環境負荷低減に貢献

 科研製薬<4521>(東証プライム)は7日、このたび農林水産省が定める、みどりの食料システム法に基づく「基盤確立事業実施計画」の認定を受けたと発表。

 近年、SDGsの観点から、環境や生態系への影響を最小限に抑えるため、化学合成農薬の削減や非化学農薬を活用した環境負荷を低減する動きが国内外で注目を集めている。

 科研製薬は、2022年に策定した「長期経営計画2031」において、農薬事業戦略の中で「環境にやさしい農薬の提供によりグローバルでの食料生産に貢献する」というVISIONを掲げている。その実現に向けて、微生物由来の天然物質農薬「ポリオキシン」の成長戦略を柱とした価値の最大化に取り組んでいる。

 ポリオキシンは、植物病原菌の細胞壁構成成分であるキチンの合成阻害という独自の特異的作用性を有する農薬として開発され、ポリオキシン複合体及びポリオキシンD亜鉛塩の2種類の有効成分がある。各々の成分を含有する製品が国内・国外で登録・販売されており、野菜・花き・果樹類のうどんこ病、灰色かび病等の糸状菌による各種重要病害の防除剤として使用されている。

 今回、科研製薬の「化学農薬の使用低減を図るため、化学農薬の代わりとなる天然物質由来の農薬(殺菌剤)であるポリオキシンD亜鉛塩剤の普及拡大」が「基盤確立事業実施計画」として認定を受けた。同認定を契機に、化学合成農薬の使用低減に寄与する「ポリオキシン」を活用した防除体系の実証や普及活動を通じて、特別栽培や有機農業を目指す生産者の環境負荷低減に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  2. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  3. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  4. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  5. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  6. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る