トレジャー・ファクトリーの2月決算は営業利益など最高を達成、創業30周年の記念配当を実施

(決算速報)

■今期も営業利益9.5%増などと高成長を見込む

 トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)の2025年2月期の連結決算(4月9日夕刻発表)は、円安による物価上昇や節約指向、サステナブル社会の実現に向けた消費行動の変化などを受けて引き続き好調に推移し、通期の連結営業利益は40億35百万円(前期比20.5%増)と、過去最高を達成した。

 25年5月をもって創業30周年を迎えることを記念し、25年2月期末配当に記念配当2円を実施することとした。普通配当16円と合わせて18円の予定(従来予想比2円増、前期比でも2円の増配)。年間では36円(前期比2円の増配)になる。

 売上高は422億07百万円(前期比22.5%増)で、経常利益は40億82百万円(同20.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は27億09百万円(同20.9%増)だった。販売費及び一般管理費比率は49.5%(前期比1.4pt低下)と抑制できた。

 リユース事業では、物価高とインバウンド売上増加を要因として、販売単価は同4.1%増加した。売上高をカテゴリー別に見ると、衣料は前期比23.5%増、服飾雑貨は同24.8%増、電化製品は同14.3%増、ホビー用品は同42.5%増と高い伸びとなった。また、連結のEC販売額は前期比26.0%増加した。仕入れ面では、持込買取が同11.2%増と引き続き堅調に推移し、出張買取も同36.3%増と拡大した。店舗数はグループで24店を出店し合計293店となった。

 今期・26年2月期は、リユース事業の成長、新規事業への投資、海外市場での成長、M&Aによる成長、DX投資による成長の5つの経営方針を掲げ、事業拡大に向けた取り組みを進める。グループでの新規出店の目標数として30~35店を掲げている。連結業績予想は、売上高を462億52百万円(前期比9.6%増)とし、営業利益は44億20百万円(同9.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は30億08百万円(同11.0%増)とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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