いすゞ「エルガEV」が「大阪・関西万博」のシャトルバスとして運行開始

■29台導入、Osaka Metroなど3社が運行担当

 いすゞ自動車<7202>(東証プライム)が開発したバッテリーEV路線バス「エルガEV」が、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)でのシャトルバスとして正式に運行を開始する。開幕は4月13日で、運行にはOsaka Metro、南海バス、阪急バスの3社があたり、計29台が配備された。運行区間はJRゆめ咲線 桜島駅から万博会場までとなる。今回の取り組みは、万博が掲げるSDGs達成への貢献にも寄与するものである。

 エルガEVは、環境負荷の低減とバス事業者の脱炭素化を目的に開発された国産のBEVバスである。走行時の排出ガスがなく、静音性や低振動といった電動車ならではの快適な乗り心地を実現。さらに、国内初となる「インアクスルモーター」によりフルフラットな車内を実現し、安全性とバリアフリー性を高めている。社会全体でカーボンニュートラルへの意識が高まる中、公共交通の分野においてもこうした革新が進んでいる。

 いすゞは「地球の『運ぶ』を創造する」というPURPOSEを掲げ、エルガEVを通じてBEVバス市場の拡大を目指す。公共交通における課題を解決する手段として、今後も技術革新と持続可能な社会の実現に向けた製品開発を継続していく方針である。大阪・関西万博でのエルガEV導入は、その第一歩として注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る