
■今期予想営業利益は5.1%減としたが運賃収入などへの期待強い
JR東海(東海旅客鉄道)<9022>(東証プライム)は5月1日、買い気配で始まり、取引開始後は8%高の3165.0円(234.0円高)まで上げ、約1か月半ぶりに年初来の高値を更新している。5月30日午後に発表した3月決算(2025年3月期・連結)では営業利益が前期比15.7%増加し、今期の予想は5.1%減としたものの、発行済株式総数(自己株式を除く)の4.57%に当たる4500万株を上限とする自社株買いも発表し、好感買いが先行した。
自社株買いは、上限株数4500万株(自己株式を除く発行済株式総数の4.57%)、取得総額1000億円(上限)、期間は2025年5月1日から26年2月27日までの予定で実施するとした。
25年3月期は、東海道新幹線の開業60周年にあたり、幅広くキャンペーンを実施した。連結売上高は前期比7.1%増加し、営業収益の中の「運賃収入」が同6.7%増加して6期ぶりに最高を更新したことなどに注目が集まっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)