クレスコの3月決算は営業利益16.8%増加、今期も伸び最高を更新の見込み、配当性向を拡充、自己株式の取得も開始

(決算速報)

■今期の配当は年58円(前期比16円の増配)に

 クレスコ<4674>(東証プライム)は5月9日の夕刻、2025年3月期の連結決算と自己株式の取得、配当方針の変更、期末配当予想の修正(増配)を発表した。

 25年3月期の連結決算は、売上高が前期比11.4%増の587億60百万円となり、営業利益は同16.8%増の59億83百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同18.2%増の44億5百万円となった。

 デジタルソリューション事業では、24年6月より、クラウド総合支援Creageの新サービスとして「アプリケーションモダナイゼーションサービス」、クラウドシステム導入・更新時の生産性と品質を向上させる仕組みを構築する「Creage DevOps導入支援サービス」、AWS環境のセキュリティやガバナンスの課題を解決するサービス「Control Towerオプション」の提供を開始した。

 10月には、企業のクラウド環境内にGPT環境を構築し、生成AIの簡単かつ迅速な導入・活用をサポートするサービスである「生成AI環境構築サービス」の提供を開始した。

 セキュリティ関連分野では、24年11月より「自動車産業サイバーセキュリティガイドライン対応支援サービス」の提供を開始している。

 連結子会社では、24年7月に(株)クレスコ・デジタルテクノロジーズがクラウド型次世代ファイアウォール「Prisma Access」導入支援サービスの開始を発表した。また、同社は、11月にMicrosoft社が提供する仮想デスクトップ「Azure Virtual Desktop」の導入支援サービスを、12月にはFortinet社が提供する「FortiSASE」の導入支援サービスを、25年2月にシスコシステムズ社の「Cisco Secure Connect」を用いた導入支援サービスの提供を開始している。また、クレスコベトナム(CRESCO VIETNAM CO.,LTD.)では、24年10月よりサイボウズ社の業務管理プラットフォーム「Kintone」上で利用可能な新ソリューション「C-Rescue(クレスク)」の提供を開始した。

 今期・2026年3月期の連結業績予想は、売上高を640億円(前期比8.9%増)、営業利益を70億円(同17.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益を49億円(同11.2%増)とした。

■配当性向を40%から50%に拡充

 また、25年3月期の期末配当は1株当たり23円の予定(前回予想比2円増)とした。年間では同42円になる。さらに、配当方針を変更し、配当性向を40%から50%に見直し、26年3月期の中間配当より適用するとした。26年3月期の年間配当は同58円の予定(前期比16円の増配)とした。

 自己株式の取得(自社株買い)は、取得株式総数100万株(上限、自己株式を除く発行済株式数の2.4%)、取得総額15億円(上限)、取得期間は2025年5月12日から同年11月28日までとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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