朝日ラバーは今期の収益急回復を見込む、前3月期は新開発製品の立上げ経費や減損で増収減益

(決算速報)

■精密用ゴム製品や医療・衛生用ゴム、医療シミュレータなど拡大の見込み

 朝日ラバー<5162>(東証スタンダード)は5月14日の13時に2025年3月期・連結決算を発表し、今期・26年3月期の連結業績予想を経常利益は1億59百万円(前期の約5倍)とするなど収益の急回復を見込むとした。株価は14時にかけて585円(5円高)前後で推移し、堅調に売買されている。

 25年3月期の連結決算は、工業用ゴム事業、医療衛生用ゴム事業とも販売が増加したことから、売上高は76億3千9百万円(前年同期比6.4%増)となった。一方、利益面では、上期までの開発製品の立上げに係る経費や生産性合理化につながる設備投資に係るコストなどにより、営業利益は2百万円(同98.5%減)、経常利益は3千1百万円(同84.0%減)となり、一部事業について減損損失を計上したことから親会社株主に帰属する当期利益は2億3千6百万円の損失(前年同期は1億3千3百万円の利益)となった。

 今期・26年3月期の廉潔業績予想は、米国によるグローバルな通商政策の影響など不透明な事業環境は続くが、自動車関連向け精密用ゴム製品、卓球ラケット用ラバー受注拡大により売上増を見込み、医療・衛生用ゴム事業では、診断・治療向けの採血用・薬液混注用ゴム栓や医療用逆止弁、医療シミュレータの受注増加を見込む。売上高は76億4千3百万円(前期比0.0%増)、営業利益は1億6千万円(前期は営業利益2百万円)、経常利益は1億5千9百万円(前期比409.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億7百万円(前期は純損失2億3千6百万円)を見込む。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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