LIFULLとウィル、生成AI活用のマンション査定AIを共同開発、LINE上で査定価格と理由を提示

■関西圏から提供開始、将来的には対象物件と地域を拡大へ

 LIFULL<2120>(東証プライム)とウィル<3241>(東証スタンダード)は5月20日、生成AIを活用した国内初の売却査定サービス「AIウィルくんのマンション査定 BETA(LINE)」を共同開発し、2025年5月20日から提供を開始したと発表。同サービスは、ユーザーがLINEを通じて物件情報を入力することで、AIが売却価格を推定し、その根拠や周辺相場を対話形式で提示するものである。関西圏(大阪府、兵庫県)限定でベータ版の提供が始まり、価格推定の透明性と相談しやすさを重視した新しい査定体験を実現している。

 同サービスは、不動産売却に対する心理的な不安を解消し、気軽な初期相談を可能にすることを目的としている。従来の一方的な価格提示にとどまらず、査定価格の理由や取引事例、価格に影響する要素を丁寧に解説し、ユーザーの疑問にもAIが即時回答する仕組みが特徴である。過去データへの依存を減らし、リアルタイムな情報に基づく柔軟な価格推定や、データが少ないエリアへの対応も可能としたことで、査定サービスの幅が大きく広がった。

 今後はサービス対象エリアの拡大や、戸建て・土地といった他種別物件への対応、さらに査定精度と説明力の向上を図る。LIFULLは対話型AIサービスの経験を活かし、検索から売却までをシームレスにつなぐ新しい住生活のあり方を模索する。ウィルは長年蓄積した不動産データをもとに、AI時代にふさわしい信頼性の高いサービスを提供し、人間による温もりある対応とAIによるスピード・客観性を両立させることで、業界の変革を目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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