【この一冊】若者が「志」を描く時代へ、共創型リーダー育成の実践書『エッジソン・マネジメント2.0』発売

■高校から社会人までの10年を視野に入れた次世代人財育成の全貌

 人口減少や地域の疲弊といった社会課題が深刻化するなか、リンクアンドモチベーション<2170>(東証プライム)が刊行した新刊『エッジソン・マネジメント2.0』(定価:2,250円+税)は、若者の志と行動力を起点に社会を変革する人財「エッジソン」の育成に迫る実践書である。2020年に話題を集めた前作から5年、本書では高校段階から社会人初期までの10年間を対象とする「ダイヤモンドテン」という新たな育成視点を提示。都市部の大企業中心だった育成の場も、地方の大学や中小企業にまで広がっている。

 同書の中心を成すのは「エッジソン創出のための7つのポイント」である。学生の囲い込みではなく社会全体で若者を育てる「青田創り」、一方向的な育成から本人の主体性を引き出す「育ち成る」設計、さらには大学・企業・行政・学生が対等に連携する「CUPSモデル」などがそれだ。なかでも、教育を通じて企業人も学ぶ「リバースエデュケーション」の視点は、単なる人材育成を超えた、組織変革への示唆にも富む。各ポイントには全国各地の現場で実施された事例がふんだんに盛り込まれ、再現性のあるモデルとして読者に具体像を与える。

 「コラギア」や「しごとーく」など、産官学連携のプロジェクトが次々と登場する同書は、教育と社会を隔てない実践の場を描き出す。そこには、若者の“採用”ではなく“共創”を重視する姿勢が貫かれている。著者・樫原洋平氏(株式会社リンクアンドモチベーション エグゼクティブディレクター)は、実務家として100社以上の採用支援や大学教育に携わってきた経験をもとに、理論と現場の双方から次世代リーダー育成の在り方を説く。読後には「育てる側」だけでなく、「育てられる側」も含めた新たな“使命共同体”の姿が浮かび上がる。産官学の垣根を越えた同書は、若者と未来をつなぐ羅針盤となるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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