カルナバイオサイエンス、ギリアド・サイエンシズと共同出願の特許が日本で査定

■最大630億円のマイルストーン収入へ

 カルナバイオサイエンス<4572>(東証グロース)は6月11日、ギリアド・サイエンシズ社と共同出願した特許について、日本国特許庁から特許査定を受けたと発表。対象となるのは、カルナバイオが創出した新規脂質キナーゼDGKα阻害剤のプログラムに関連するもので、発明名称は「ジアシルグリセロールキナーゼ調節化合物」、出願番号は「2022-538956」である。

 カルナバイオは2019年6月にギリアド社と提携し、新規がん免疫療法に関する低分子阻害薬の開発・商業化に関して全世界での独占的権利を供与した。ギリアド社は、同プログラムから開発されたDGKα阻害剤「GS-9911」について、固形がん患者を対象としたPhase1試験を現在実施している。

 同提携によりカルナバイオは一時金として20百万ドル(約21億円)を受領しており、今後も最大450百万ドル(約630億円)のマイルストーン・ペイメントおよび医薬品販売後のロイヤリティ収入を見込む。同社はこれまでに2回のマイルストーン・ペイメントを受領済みであり、今後の開発進捗に注目が集まる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  2. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  3. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  4. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  5. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  6. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る