ドジャース大谷翔平が復活のマウンドへ!1年10カ月ぶり先発、経済効果は新局面に

■右肘手術からの復活、17日パドレス戦に登板へ

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平が、日本時間17日の本拠地でのパドレス戦に先発登板することが、球団から発表された。2023年9月に受けた右肘手術からの復帰戦であり、マウンドに上がるのはエンゼルス時代の同年8月23日以来、約1年10カ月ぶりとなる。デーブ・ロバーツ監督は、当面は球数を制限し、短いイニングでの起用になる見通しを示した上で、「先発で序盤の1、2回だけでも投げてくれるならプラスになる」と期待を寄せた。もともとは7月のオールスター戦後の復帰が見込まれていたが、チームの投手陣に故障者が相次いだこともあり、復帰が大幅に前倒しされた。これを受けて、NHKでは当初予定していたBSでの放送から地上波への変更を決定し、11時から生中継を行うと、NHKベースボールの公式Xなどで発表している。

■球界を超える存在感、令和のスター

 大谷の活躍は、グラウンドの中にとどまらない。格差の拡大が指摘される現代にあって、その存在は多くの人々に希望を与えている。昨2024年シーズンは指名打者に専念しながらも、メジャー史上初となるシーズン50本塁打・50盗塁の「50-50」を達成。本塁打王と打点王の打撃二冠を手にし、自身3度目の最優秀選手賞(MVP)を受賞した。圧倒的な成績に加え、フェアプレー精神に満ちた姿勢は、対戦相手からも尊敬を集めている。世界の舞台で日本人が輝けることを体現し、野球ファンの枠を超えて多くの人々を魅了する、まさに令和を代表するスターである。

■「大谷効果」が企業を潤す

 大谷がもたらす経済的恩恵は「大谷効果」として注目を集めている。代表的な例が伊藤園だ。同社は主力商品「お〜いお茶」の広告に大谷を起用し、今年3月に発売した新シリーズは、わずか1週間で販売数量1000万本を突破する大ヒットとなった。この成功が株価上昇の一因ともなり、大谷の持つ影響力の大きさを改めて示した。年間100億円超とされる世界トップクラスのCM出演料にもかかわらず、企業にとってはその投資に見合う、あるいはそれ以上の価値があると評価されている。

■投打の両立で市場の期待は最高潮へ

 大谷を広告に起用する上場企業は伊藤園のほか、日清製粉グループ本社、ディップ、コーセー、住友ゴム工業、セイコーグループ、日本航空、セコムなど多岐にわたる。求人情報サービスのディップは、大谷をブランドアドバイザーに迎えた後、MLBとのパートナーシップ契約を締結。セコムは、長年アンバサダーを務めた長嶋茂雄氏と大谷がCGで対決するCMを制作し、話題を呼んだ。これらの企業においても、大谷の活躍と企業価値の連動が期待されている。投手としての復帰により、大谷の活躍の舞台はさらに広がる。投打二刀流の完全復活が、関連企業の株価を含む経済全体に、さらなる好影響をもたらすとの期待が高まっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る