ひとまいる、6月度売上は前年比3.8%増と堅調、店頭販売低迷も配達2業態がカバー

■店頭販売は客数減で前年割れに

 ひとまいる<7686>(東証スタンダード)は7月8日、2025年6月度における月次売上速報を発表した。グループの中核であるカクヤスの速報値によると、全体の売上高は前年同月比3.8%増と堅調な伸びを示した。特に「時間帯配達事業」では6.7%増、「ルート配達事業」でも6.1%増と好調に推移した一方で、「店頭販売事業」は14.1%減にとどまった。

 時間帯配達事業は、小型出荷倉庫を拠点とする個人飲食店や一般消費者向けのサービスで、客数・客単価ともに増加が寄与した。ルート配達事業も全国の飲食チェーンやホテル向けに安定した需要を維持し、前年超えを記録した。両事業の好調が、グループ全体の成長をけん引した格好だ。

 一方、店頭販売事業は集客面で課題を抱え、前年割れの結果となった。なお、今回の数値はカクヤス単体の速報値であり、財務報告における正式数値ではないことが明記されている。カクヤスは同社グループ売上の約99.1%を占めており、今後の動向が全体業績に与える影響は大きい。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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