ビッグローブ、オフラインの生成AIでプロジェクト報告書を自動生成する実証実験を開始
- 2025/7/10 08:21
- IR企業情報

■チャットログを構造化データに変換、実証実験で有効性を確認
KDDI<9433>(東証プライム)傘下のビッグローブは7月9日、オフラインの生成AIを活用し、プロジェクト報告書を自動生成する実証実験の開始を発表した。共同実施企業には日本HP、Workstyle Evolution、WEELが名を連ね、社内に構築したローカルLLM(大規模言語モデル)環境により、情報漏洩リスクを抑えた形で業務の効率化を図る取り組みが進められている。
実験では、チャットログのような非構造データを構造化データに変換し、報告書作成を自動化するシステムを開発。ネット接続不要で処理が完結するため、クラウド不調の影響を受けず、クラウド利用料の抑制にもつながる。また、社内ニーズに応じて処理性能や使用する生成AIの種類を柔軟に選択できる点も特長とされている。
同社は、社員が特別なスキルを持たずとも、手元のPC上で自然に生成AIの支援を受けられる環境づくりを目指している。今後は、実証実験で得られた知見をもとに、ローカルAIの活用範囲を拡張し、企業の生産性向上に寄与する姿勢を示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)