アイデミーの5月決算は営業利益8割減だが三菱電機から受注など⼤型案件は⾼⽔準

(決算速報)

■今期は再成⻑に向けた投資フェーズと位置づけ生成AIなどに積極投資

 アイデミー<5577>(東証グロース)の2025年5月期の連結決算は、案件受注および契約継続が軟調に推移したことから、売上⾼は前期⽐3.0%減の20億56百万円となり、営業利益は⼈件費や販管費の増加などにより同85.2%減の43百万円となったが、役員報酬の減額等を通じたコスト抑制策を講じ、⿊字で着地した。親会社株主に帰属する当期純利益は8百万円の損失だった。

 この期は、三菱電機<6503>(東証プライム)が25年4⽉に設⽴した同社グループ従業員向けのDX⼈財育成機関「DXイノベーションアカデミー」の初級講座の学習コンテンツとして、オンラインDXラーニング「Aidemy Business」の提供を開始した。サービス別には、AI/DXリスキリング事業とAI/DXプロダクト事業の売上は減少したものの、ソリューション事業はM&Aによる増収効果もあり前期⽐24.2%増加した。⼤型案件(1000万円以上)の受注件数は前期⽐で横ばいながらも⾼⽔準を維持し、1社あたりの平均取引単価は引き続き堅調に推移した。

 今期・26年5月期は、前期を踏まえた再成⻑に向けた投資フェーズと位置づけ、成AIを中⼼としたコンテンツへの投資、⽣成AI・AI及びAI Related App領域への投資を強化する。投資先行のため3億15百万円の営業損失を計上する予定だが、これら領域への投資を通じて、中⻑期での売上拡⼤と収益性向上を⽬指す。連結業績予想は、売上高が19億50百万円(前期比5.2%減)、営業利益は3億15百万円の損失、親会社株主に帰属する当期純利益は3億40百万円の損失を見込む。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る