ティムコの第2四半期は天候不順を受けて釣りシーズンの動き出し鈍く営業損失に

(決算速報)

■業績予想を下方修正したがフライ用品など回復傾向、国産の熊撃退スプレーは好スタート

 ティムコ<7501>(東証スタンダード)の2025年11月期・第2四半期決算(2024年12月~25年5月・累計:中間期)は、期初の寒気や春季の周期的な荒天などの影響を受け、釣りシーズンの動き出しが鈍い状況となった上、アウトドア衣料も春夏物衣料の動き出しが遅れ、売上高は前年同期比4.5%減の16億25百万円となった。

 利益面では、円安やセール中心の秋冬物衣料の売上比率が高かったことなどが影響し、売上総利益率が低下。営業利益は32百万円の損失(前年同期は17百万円の利益)となり、中間純利益は法人税等調整額の影響もあり45百万円の損失(同2百万円の利益)となった。

 フィッシング事業は、シーズンの動き出しが鈍い状況となり、物価高を背景とした個人消費の伸び悩みなどが影響し、高価格帯のロッド(釣竿)を中心に販売が苦戦した。一方、フライ用品ではフライライン(フライフィッシング用釣り糸)や消耗品などに販売の回復が見られた。また、5月に発売開始した国産の熊撃退スプレーの販売が好調な滑り出しを見せた。アウトドア事業では、期初に防寒衣料などが順調に推移した一方、春夏物衣料やフィッシングギア(釣用衣料)の販売が苦戦した。

 こうした展開を受け、25年11月通期の業績予想を見直し、売上高は4月に開示した前回予想を7.4%下周る3351百万円の見込みに修正し、営業利益は同95.1%下回る5百万円の利益に修正した。純利益は前回予想の67百万円に対し、繰延税金資産の一部取崩しによる法人税等調整額(損失)の影響などを受け22百万円の損失予想に修正した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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