玉井商船は後場は一段ジリ高で10連騰、「Sun氏」による株式取得に対し対応方針を表明、憶測広がる

■4月に買い判明し直近で議決権比率約9.57%保有、7月1日に面談

 玉井商船<9127>(東証スタンダード)は7月14日、10日続伸基調となり、2495円(56円高)まで上げて年初来の高値を連日更新している。13時30分、大規模買付行為等に関する対応方針の導入について発表し、「Sun You Ning(ソン ユウ ニン)氏(以下「Sun氏」)による当社株券等の急速かつ大量の買集め」に対して対応方針の導入を決議したと発表。がぜん材料含みになり、後場は一段ジリ高となっている。

 発表によると、Sun氏は2025年4月16日に同社株式を取得して以降、6月23日時点において、株券等保有割合にして9.51%(議決権比率約9.57%)に相当する同社株式を保有するに至っている。にも拘わらず、Sun氏からは当社に対して、特段の連絡等はなく、同社が調査したところ、Sun氏はシンガポール籍であると見られるが、同氏が日本の株式会社に関して提出している大量保有報告書は同社に関するもののみであり、同社以外の日本企業に対して投資活動を行っている形跡は見当たらなかった。そのため、本株式買集めの目的や期待されていることが不明であったことから、Sun氏に対し面談を要請し、2025年7月1日に面談した。しかし、同社の中長期的な戦略や中長期的な企業価値及び株主価値の向上についてどの程度関心を有しているかが一切明らかにされなかった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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