富士フイルム、生成AIで医療文書支援技術を開発、「退院サマリ」作成時間を最大6割短縮する新技術

■文案生成と診療情報の連携で業務負荷を軽減

 富士フイルムホールディングス<4901>(東証プライム)傘下の富士フイルムは7月14日、生成AIの一種である大規模言語モデル(LLM)を活用し、患者情報を含む医療文書「サマリ」の文案を自動で作成・提示する「サマリ作成支援AI技術」を開発したと発表した。この技術は、診療支援システム「Yahgee(ヤギー)」に搭載され、今夏より退院サマリ作成向け機能として提供開始される予定である。また、同社は7月16日から開催される「国際モダンホスピタルショウ2025」にて同技術を展示する。

 厚生労働省の調査では、医師の所定外労働の主要因は文書作成業務とされ、特に退院サマリや看護サマリなどの「サマリ」作成は負担が大きい。今回の技術では、独自開発のLLMにより診療情報を構造化し、文案を自動生成。さらに、関連情報をハイライトで併記することで、医療従事者が文案を確認・修正するだけで済む仕組みを実現した。複数の医療機関と共同で検証を進め、実用性と精度の向上に努めた結果、高い評価を得ている。

 実証では、退院サマリの作成時間が平均42%、最大で60%短縮される効果が確認された。年間約2万件の退院サマリを作成する大規模病院では、年間約2700時間の業務削減が期待される。同社は、医療文書の知見と自然言語処理技術を融合し、今後も「REiLI」ブランドのもとで、医療現場のさらなる業務効率化支援に取り組む方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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