ミロク情報サービス、生成AI活用の問い合わせ対応Webサービス『MJS AIアシスト』を会計事務所の顧客向けに無償提供開始

■生成AIによる自動応答でスピーディーな自己解決を支援、顧客満足度向上と問い合わせ対応業務の効率化を図る

 財務・会計システムおよび経営情報サービスを開発・販売するミロク情報サービス(MJS)<9928>(東証プライム)は7月23日、生成AI(Azure OpenAI Service)を活用したチャットボット形式の問い合わせ対応Webサービス『MJS AIアシスト』を独自に開発し、MJSの製品・サービスを利用する会計事務所の顧客(※1)を対象に、2025年7月23日から無償提供を開始すると発表。『MJS AIアシスト』は、製品に関する疑問やトラブルを顧客自身が迅速に解決できるよう支援するものである。

 『MJS AIアシスト』は、顧客が入力した質問に対し、RAG(※2)技術を用いてマニュアルやFAQ(よくある問い合わせ)、過去の問い合わせデータ(ナレッジ)などから関連性の高い情報を検索し、適切な回答を生成するWebサービスである。会計事務所向けサポートサイト「TVS」から起動し、質問をテキストで入力すると、関連するFAQ記事が表示され、画像付きの解説記事によって問題解決を図ることができる。FAQで解決しない場合は、「AIで回答」ボタンをクリックすることで、生成された回答を引用元のFAQやマニュアルへのリンク付きで取得できる。また、生成された回答はPDF形式でダウンロード可能であり、手元資料として活用できる。リソース最適化の結果、社内先行利用時(『MJS BOT(※3)』)と比べて精度は15%向上し、生成速度も3分の1以下に短縮されたことで、顧客はスムーズに疑問を解決できるようになった。

 『MJS AIアシスト』には、生成された回答に対する顧客の評価をフィードバックできる機能が実装されており、MJS社内で分析・対策を行うことで継続的な精度向上を図っている。また、マニュアルやFAQなどの文書は毎日自動的に『MJS AIアシスト』へ取り込まれる仕組みとなっており、人的作業なしに回答可能な範囲が日々拡大し、精度も向上している。

 今後は「TVSサイト」に加え、会計事務所向けERP製品『ACELINK NX-Pro(エースリンク エヌエックスプロ)』から『MJS AIアシスト』を直接起動できるようにし、操作方法などの疑問をより迅速に解決できるよう対応する予定である(2025年9月予定)。さらに、本年度中には企業ユーザーの顧客にも『MJS AIアシスト』を提供し、幅広い顧客のスムーズな問題解決と付加価値向上を目指す。MJSは、電話サポートを中心に年間44万件(2024年度実績)を超える問い合わせに対応しており、顧客が安心してMJSシステムを利用できる体制を整えている。また、会計事務所向けサポートサイト「TVS」ではマニュアルやFAQなどのWebサポートコンテンツも充実させている。製品・サービスの利用にあたってサポートを必要とする顧客は、FAQを検索してから問い合わせる傾向があるため、『MJS AIアシスト』の導入により、自然な日本語で質問を入力するだけでFAQを探す手間を省き、生成AIによる回答でスピーディーな自己解決を支援し、顧客満足度の向上と業務効率化を実現する。

※1 システム導入後のサポートサービスTVS(会計事務所トータル・バリューサービス)加入の顧客。
※2 Retrieval Augmented Generationの略。情報検索と生成モデルを組み合わせることで、より正確で文脈に即した回答を生成する技術。
※3 生成AIを活用したMJSカスタマーサポート部門内の問い合わせ対応サービス。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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