ワイエスフード、焼肉店Yappaを完全子会社化、新株予約権の使途を変更

■関東圏での展開加速へ、都市型モデル店舗の足がかりに

 ワイエスフード<3358>(東証スタンダード)は7月24日、東京都内で焼肉店を展開するYappaの全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。Yappaはデジタル技術を活用した店舗運営や地域密着型の業態が特長で、同社はこれを都市型モデル店舗と位置づけ、関東圏での出店加速とオペレーション強化を図る。なお、今回の株式取得は、かねてより検討していた新株予約権による資金使途の一環として実施される。

 Yappaは東京都城南・城西エリアで焼肉レストランを3店舗展開し、質の高いメニューとデジタル化による効率的な運営で高い支持を得ている。ワイエスフードは「九州筑豊ラーメン山小屋」ブランドを中心にラーメン業態を展開する一方、「ホルモン焼肉+ラーメン」の複合型店舗も手がけており、業態面での親和性が高いと判断。都市部におけるDX推進と業務オペレーションの高度化を進めるうえで、同子会社化が戦略的意義を持つとしている。

 今回の株式取得は、取得価額1億1千万円で全100株を取得するもので、取得完了は7月31日を予定している。また、2024年12月に発行した新株予約権の使途変更により、当初予定していた他社株式取得に代わり、今回の買収資金に一部充当する方針。ワイエスフードは今後も戦略的M&Aを通じて事業ポートフォリオの最適化とブランド多様化を進め、企業価値の向上を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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