
■直近は業績予想を下方修正したが「一時的な利益減少」、8月も新型GPU提供開始
さくらインターネット<3778>(東証プライム)は7月31日、急反発となり、13%高の3100円(356円高)まで上げた後も強い値動きで急激に出直っている。同日、生成AI向けクラウドサービス「高火力」のVMシリーズ「高火力VRT(バート)」において、β版として提供していた「NVIDIA H100」を正式版として同日より提供開始と発表し、期待のこもる相場になっている。
同社は7月28日の取引終了後に第1四半期決算と業績見通しの下方修正を発表、株価は翌29日に急落し、その翌日も軟調だった。下方修正の要因として、「一時的にGPUインフラストラクチャーサービスの売上成長が遅れる見込みのため、今期のGPUインフラストラクチャーサービスの売上予想を158億円から85億円に引き下げる」(発表リリースより)とした。ただ、「今回の修正はGPUインフラストラクチャーサービスの売上減少による一時的な利益減少」とし、「一方で、8月には新型GPU『NVIDIA B200』を提供開始予定で、将来の市場ニーズの成長に対応するGPUを十分に確保している」(同)などとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)