13日上場のアクセルスペースHDは後場も買い気配をセリ上げ公開価格の86%高(13時現在)

株式市場 IPO 鐘

■小型衛星の設計・製造・運用と画像データによる各種サービス提供を行う

 8月13日に新規上場となったアクセルスペースHD(アクセルスペースホールディングス)<402A>(東証グロース)は、小型衛星の設計・製造・運用をワンストップで行うAxelLiner事業と、独自の地球観測衛星網から得られる画像データを用いて各種サービスを提供するAxelGlobe事業を両輪として事業を展開する。設立は2020年3月。

 公開価格は375円で、前場は買い気配をセリ上げたまま初値がつかず、後場も13時にかけて698円(公開価格の86%高)で買い気配のまま上値を追い、まだ売買が成立していない。

 AxelLiner事業では、2023年5月期に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「光通信等の衛星コンステレーション基盤技術の開発・実証」のプロジェクトを開始した。24年7月には、主に宇宙向けコンポーネントの軌道上実証ニーズを持つ顧客に向けたサービス「AxelLiner Laboratory(「AL Lab」を発表。26年にシナノケンシ株式会社と共同開発した姿勢制御機器(リアクションホイール)について、打上げ、軌道上実証を予定している。28年5月期以降、年複数回の打ち上げを目指し、汎用バスシステムの開発を進めている。

 AxelGlobe事業では、21年3月にAxelGlobe事業を構成する小型人工衛星「GRUS-1」を4機打上げたことにより、合計5機の衛星コンステレーションを構築した。2024年5月期以降は、5機体制によるケイパビリティ拡大を踏まえて設定した売上目標の達成に向け、より幅広い国内外パートナーとともに営業活動を行っている。

 業績見通し(26年5月期・連結、会社発表)は、売上高36億46百万円(前期比129.9%増)、営業損失39億99百万円(前期は営業損失24億95百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失38億79百万円(同親会社株主に帰属する当期純損失19億50百万円)を見込む。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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