オープングループ、OASIS INNOVATIONを子会社化、医療BPO強化へ
- 2025/8/22 07:57
- IR企業情報

■在宅医療と外来業務の遠隔請負を統合、横展開を加速
オープングループ<6572>(東証プライム)は8月21日、OASIS INNOVATIONの全株式を取得し、子会社化することを決議したと発表した。取得価額は約5億900万円で、9月1日に株式譲渡を実行する予定である。OASISはリモート医事業務の先駆企業として15年以上の実績を持ち、離島を含む地域医療機関に遠隔サービスを提供してきた。オープングループは今回の子会社化により、医療業界におけるバックオフィス業務のハイブリッド型BPOサービスを強化し、業界トップの地位を目指す方針を鮮明にした。
同社は中長期戦略において「メディカルオートメーション」を掲げ、在宅医療や訪問看護を中心とする現場において、診療報酬明細書発行などの業務を完全リモートで代行する仕組みを構築している。医療法人など多様なプレーヤーと共創し、人材を直接的な医療従事に集中させる体制を整えることを目標とする。OASISが提供する在宅診療と外来業務双方の遠隔請負ノウハウを統合することで、サービスの横展開や売上拡大を見込むとしている。
OASISは2013年設立で資本金700万円、直近の2024年8月期には売上高2億4844万円、営業利益2423万円、純利益1億718万円を計上した。純資産は5175万円、総資産は1億7056万円と堅調に拡大している。オープングループは株式148株を100%取得し、今後のシナジー創出を通じて医療4.0時代に対応した国内ヘルスケアインフラの強化を図るとしている。今回の株式取得による当期連結業績への影響は軽微とされている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)