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ZenmuTech、ハウディと非接続環境での安全なデータ転送協業を開始
- 2025/8/22 08:23
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■実験機器からPC・クラウドへの安全転送を実現、情報漏洩リスクを低減
ZenmuTech<338A>(東証グロース)は8月21日、ハウディとネットワーク非接続環境における安全なデータ転送を実現するための協業を開始したと発表。ハウディが開発したデータ転送用IoTデバイス「RxT-01」と、ゼンムテックが提供する秘密分散技術を組み合わせることで、研究機器からPCやクラウドへのデータ搬送におけるエンドツーエンドの情報保護を目指す。同取り組みにより、研究現場のデジタルトランスフォーメーション(研究DX)を加速させる狙いがある。
研究現場では、電子顕微鏡やX線回折装置などの高度な機器がセキュリティ上の理由でネットワーク接続を制限され、USBメモリなどの物理媒体による転送が依然主流である。この方法はセキュリティや効率性に課題を残していた。こうした状況を背景に、ハウディは東京大学情報基盤センターと共同で「RxT-01」を開発。ゼンムテックの秘密分散技術を組み合わせることでデータを分割・無意味化し、搬送中や保管時の情報漏洩リスクを大幅に低減できるとする。これにより、研究データの安全な取得・転送・利活用を支える新たな基盤の構築が期待される。
両社は今後、「RxT-01」と秘密分散技術の連携に関する概念実証(PoC)を進め、研究機関での実運用に向けた検証や評価を行う。また、学術分野に加え、医療・製造・官公庁などネットワーク接続が制限された環境でも応用できる展開を視野に入れる方針である。社会全体のDXとセキュリティ強化に貢献することを目指し、製品化やサービス化に向けた取り組みを加速させる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)