クオリプス、未来医療推進機構の支援事業に採択、厚生労働省事業の一環、Nakanoshima Qrossを国際拠点に

■厚労省主導の「創薬クラスター」第1期支援対象に

 クオリプス<4894>(東証グロース)は8月25日、厚生労働省の「創薬クラスターキャンパス整備事業」に基づく「Nakanoshima Qrossにおける創薬・実用化促進プログラム等支援事業」の第1期支援スタートアップに採択されたと発表した。同事業は、ドラッグ・ラグやドラッグ・ロスといった国内創薬の課題を背景に、スタートアップやアカデミアの創薬シーズを実用化へと導く仕組みを構築するものである。国内外の投資家や大手製薬企業が交流し、共創を進める「場」を提供することで、未来医療産業の創出拠点を大阪・中之島に整備することを目指している。

 同事業では、スタートアップや研究者の育成を強化し、創薬エコシステムの形成を推進する。さらに、海外の資本・市場・ノウハウを積極的に取り込み、日本を世界的な創薬拠点の一角としてプレゼンスを高める狙いがある。こうした取り組みを通じ、革新的新薬の開発を促進し、国民に新たな治療選択肢を提供することを目標としている。中之島拠点「Nakanoshima Qross」は、国際的なプレイヤーの注目を集める創薬ハブとしての機能を期待されている。

 クオリプスは今回の採択を通じ、現在承認申請中のiPS細胞由来心筋細胞シートの事業化を加速させるとともに、海外展開と後続パイプライン開発を推進する方針である。国際的ネットワークや薬事戦略の専門知見、グローバル製薬企業からのメンタリングを最大限に活用し、海外臨床試験や戦略的提携の実現を目指す。同社は大阪・関西万博での引き合いなどを機に国際展開を本格化させる考えを示した。なお、本事業に伴う補助金額や交付時期は現時点で未確定であり、今後重要な事象が生じた際には速やかに開示するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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