
■自動化からデータ分析まで、無人稼働も視野に入れた先進技術を導入
日清製粉グループ本社<2002>(東証プライム)は5月26日、岡山県倉敷市の臨海部に建設を進めていた業務用小麦粉の新工場「水島工場」が完成し、本格稼働を開始したと発表。IoT・AI・ロボットを駆使したスマートファクトリーで、国内外の工場のロールモデルとなる。中四国地区の内陸2工場(岡山工場と坂出工場)を閉鎖し、臨海大型工場への生産集約を完了させた。
同工場は最新の自動化技術を広範囲に導入し、将来的には無人稼働も目指す。生産性を20%以上向上させる目標を掲げ、技術を国内外の工場に展開する方針だ。環境面では太陽光発電や省エネ設備を導入し、使用電力の100%を実質再生可能エネルギー化。災害対策も強化したサステナブルな工場となっている。
国際バルク戦略港湾に指定された水島港に隣接し、原料調達と製品配送の効率化を実現。総工費180億円を投じ、1日550トンの小麦挽砕能力を持つ。国内小麦粉販売シェア40%の同社は、この新工場で安定供給体制をさらに強化する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)