
■ロフト・赤ちゃん本舗も対象、ヨーク・ホールディングスに集約し再出発
セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東証プライム)は9月1日、子会社における会社分割(吸収分割)による事業承継の完了を発表した。今回の手続きは、ベインキャピタルが設立した買収目的会社の完全子会社であるBCJ-96に対し、ヨーク・ホールディングスの本社機能ならびに食品スーパーマーケット事業や専門店・その他事業を担う連結子会社22社と持分法適用会社7社の計29社に関わる権利義務を承継させるものである。イトーヨーカ堂やヨークベニマル、ロフト、赤ちゃん本舗、セブン&アイ・フードシステムズ、セブン&アイ・クリエイトリンク、シェルガーデンといった主要子会社株式も譲渡の対象となった。
同吸収分割は3月6日に決議され、7月1日に契約締結が公表されていたが、このたび予定通り完了した。併せてBCJ-96は商号を「ヨーク・ホールディングス」に変更し、セブン&アイ・ホールディングスはBCJ-95に対して株式保有割合35.07%となるよう出資を実施した。これにより、同グループの事業ポートフォリオ再編における重要な施策が一区切りを迎えたことになる。
同社は3月6日の「マネジメント施策に関するアップデート」で、株主価値顕在化の一環として事業ポートフォリオの変革を掲げていた。6月24日にセブン銀行の子会社異動が完了していたが、今回のSST事業グループ承継により、同事業も持分法適用会社化が完了した。今後も同社は、株主価値を高めるためのあらゆる選択肢の追求に取り組む姿勢を強調している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)