巴工業は25年10月期3Q累計大幅増収増益、機械製造販売事業が牽引し通期は再上振れの可能性

 巴工業<6309>(東証プライム)は9月12日に25年10月期第3四半期累計連結業績を発表した。大幅増収増益だった。機械製造販売事業の大幅伸長が牽引した。そして通期増収増益予想(6月6日付で上方修正)を据え置いた。第3四半期累計の進捗率が高水準であることを勘案すれば通期予想は再上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は最高値を更新した。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■25年10月期3Q累計大幅増収増益

 25年10月期第3四半期累計(24年11月~25年7月)の連結業績は、売上高が前年同期比16.6%増の464億06百万円、営業利益が24.2%増の48億06百万円、経常利益が23.2%増の48億54百万円、親会社株主帰属四半期純利益が19.9%増の33億58百万円だった。大幅増収増益だった。機械製造販売事業の大幅伸長が牽引した。

 機械製造販売事業は売上高が前年同期比29.3%増の121億75百万円、営業利益が80.1%増の19億97百万円だった。売上高の内訳は、需要先別には国内官需が28.2%増の44億93百万円、国内民需が59.1%増の40億47百万円、海外が7.9%増の36億34百万円、製品別には機械が38.7%増の28億98百万円、装置・工事が65.9%増の19億46百万円、部品・修理が19.1%増の73億30百万円だった。国内官需および民需が全般的に好調だったほか、海外向け装置・工事および部品・修理も伸長した。

 化学工業製品販売事業は売上高が前年同期比12.7%増の342億30百万円、営業利益が1.8%増の28億08百万円だった。製品別売上高は、合成樹脂関連が全般的な伸び悩みで28.6%減の27億56百万円、工業材料関連が建材・耐火物向け材料の伸び悩みで2.7%減の48億83百万円、鉱産関連が樹脂向け添加剤の大幅伸長で2.3倍の112億88百万円、化成品関連がコーティング用途向け材料の好調で13.0%増の80億28百万円、機能材料関連が半導体製造用途向け材料の伸び悩みで33.0%減の39億67百万円、電子材料関連が半導体組立用途向け材料の伸び悩みで5.5%減の32億99百万円だった。その他(洋酒等)は6百万円(前年同期は1億51百万円)だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が150億86百万円で営業利益が17億93百万円、第2四半期は売上高が162億30百万円で営業利益が19億18百万円、第3四半期は売上高が150億90百万円で営業利益が10億95百万円だった。

 通期の連結業績予想(25年6月6日付で売上高、各利益とも上方修正)は据え置いて、売上高が前期比13.6%増の592億円、営業利益が12.7%増の53億円、経常利益が12.0%増の53億50百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.0%増の37億60百万円としている。

 配当予想(25年6月6日付で期末1円上方修正)も据え置いて第2四半期末73円、期末26円としている。25年5月1日付の株式3分割換算後で、24年10月期の48円33銭(第2四半期末21円、期末27円33銭)に対して、25年10月期は50円33銭(第2四半期末24円33銭、期末26円)となる。予想配当性向は40.1%である。

 通期は売上高が2期連続過去最高、営業利益と経常利益が5期連続過去最高、親会社株主帰属当期純利益が2期連続過去最高となる見込みだ。第3四半期累計の進捗率は売上高が78%、営業利益が91%、経常利益が91%、親会社株主帰属当期純利益が89%である。第3四半期累計の進捗率が高水準であることを勘案すれば通期予想は再上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は最高値更新

 株価(1株当たり数値は25年5月1日付の株式3分割換算後)は最高値を更新した。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。9月12日の終値は1721円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS125円61銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の50円33銭で算出)は約2.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1314円57銭で算出)は約1.3倍、時価総額は約544億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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