ブッキングリゾート、施設再生・リセール事業を開始、2029年37億円規模を見込む

■後継者不足や経営難の宿泊施設を再生、全国で価値創造を推進

 ブッキングリゾート<324A>(東証グロース)は9月12日、全国の遊休資産や小規模旅館・ホテルなどを対象とする「施設再生・リセール事業」を10月1日から開始すると発表した。同社は「宿泊業界をUPDATEする」を理念に掲げ、集客支援や直営宿泊事業を通じて宿泊施設の売上最大化を図ってきた。新事業では、後継者不足や経営不振で廃業に追い込まれた施設に対し、これまで蓄積したノウハウを活用して再生や新規開業を支援し、価値を高めることを狙う。

 同事業は、不動産取得や小規模宿泊施設の再生を通じて収益性の高い物件を創出する仕組みである。ブッキングリゾートは、不動産売買によるフロー型収益と、運営・集客支援に基づくストック型収益の両輪を組み合わせ、事業規模の拡大を図る方針だ。営業部と経営企画室が連携して事業を推進し、不動産取得費や改装費、人材育成費が発生する見込みだが、具体的金額は未定で必要に応じて開示するとしている。

 業績への影響は当初軽微にとどまるが、翌期以降は売上高の10%超に達する可能性がある。発表資料によれば、2029年4月期にはセグメント売上高37億円、営業利益4.7億円の達成を見込み、総売上高50億円、営業利益10億円を超える企業規模へ成長し、時価総額300億円を目指す。直営施設の再生事例では高利回りや売却益、集客支援手数料の拡大効果が示されており、今後の成長戦略において新事業が大きな柱となる見通しである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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