リベルタ、1株を5株に分割、定款変更・配当予想修正も発表、優待制度と新株予約権も調整

■流動性向上と株主還元の両立図る

 リベルタ<4935>(東証スタンダード)は9月12日、株式分割やそれに伴う定款の一部変更、配当予想修正、株主優待制度の一部変更、新株予約権の行使条件変更を発表した。株式分割は投資単位を引き下げ、投資家層の拡大と株式流動性向上を狙うもので、普通株式1株を5株に分割する。基準日は2025年12月31日(実質30日)で、効力発生日は2026年1月1日と設定された。分割後の発行済株式総数は3026万2600株、発行可能株式総数は8000万株となる。資本金の変更はなく、定款上の発行可能株式数を1600万株から8000万株に修正する。

 配当に関しては、株式分割に伴い1株当たり配当予想を修正した。2025年12月期の期末配当予想は、分割前換算で1株10円から、分割後は1株2円としたが、実質的な株主還元水準に変更はないと説明している。また、株主優待制度についても、権利確定基準日を同じく12月末としつつ、優待対象株主を従来の3単元(300株)以上から15単元(1500株)以上に変更した。優待内容自体は従来と同じくオンラインショップで利用可能な7500円分のポイント付与と10%割引の特典が維持される。

 さらに、新株予約権の行使条件も調整する。第4回から第6回の新株予約権について、株式分割後に行使価額を引き下げ、行使1個あたりの目的株式数を増加させる。例えば、第5回新株予約権は行使価額1400円から280円に引き下げられ、対象株式数も2株から10株に変更される。同社はこれらの施策を通じて、投資環境の整備と株主還元の継続を両立させる方針を示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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