東宝、ドルビーと協業し日本初のドルビービジョン・アトモス制作設備を開設へ

東宝

■制作工程を一元化、効率と作品品質の向上を狙う新設備

 東宝<9602>(東証プライム)は9月26日、米ドルビーラボラトリーズと協業し、東京・成城の東宝スタジオに映画制作用のドルビービジョンおよびドルビーアトモス対応ポストプロダクション設備を開設すると発表した。新設備は2025年12月の稼働を予定しており、日本国内で同種設備が導入されるのは初めてとなる。これにより、映像制作の各工程が一元化され、効率と作品品質の向上が期待される。東宝にとっては、国内クリエーターに先進的な制作環境を提供するとともに、国際市場での競争力を高める重要な投資となる。

 両社は従来から協力関係を築いてきた。2019年以降、『ゴジラ₋1.0』や『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』などがドルビービジョンとドルビーアトモスで制作・公開されており、2021年以降は家庭用コンテンツ向け制作機能も導入されてきた。今回の新設備は、こうした積み重ねを基盤にしたものであり、クリエーターの芸術表現を最大限に引き出すことを狙う。鮮やかな映像表現と没入感ある音響が融合することで、観客はより深く物語に入り込む体験が可能になる。

 東宝の松岡宏泰社長は、新設備導入により国内映画制作環境が大きく前進し、作品の質的向上と国際的発信力の強化につながると述べた。一方、ドルビーのジョン・クーリング氏は、東宝の歴史的な映画制作の伝統を支えることに意義を強調し、同社の象徴的な作品群が世界中で新たな魅力を発揮するだろうとコメントした。両社は今回の取り組みを、グローバル観客に感動的な映画体験を提供するためのマイルストーンと位置付けている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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