ひろぎんホールディングス、生成AIで融資稟議書の自動化開始、面談準備もAI活用

■年間5,200時間の削減見込む内製アプリを全店導入

 ひろぎんホールディングス<7337>(東証プライム)は9月29日、生成AIを活用した業務効率化の取組みについて発表した。子会社の広島銀行において、融資稟議書作成の自動化機能を内製で開発し、全営業店に導入したほか、個人顧客との面談準備の効率化に関する概念実証(PoC)も実施した。これらの施策は、行員の業務負荷を軽減し、顧客対応の質と時間を向上させることを目的としている。

 同社は生成AI活用に関するロードマップを3段階で策定している。第1段階として、2024年4月に独自のAI基盤「AI Assistant」を構築し、第2段階では業務システムと連携させてAIが自然に業務に組み込まれる運用体制を整備中である。最終段階では、AIエージェントによる高度なサービス提供を視野に入れ、金融・非金融領域を横断するソリューション提供体制の強化を目指す。

 具体的な取組みとして、稟議書のドラフト作成機能では、営業記録や企業情報をもとに申込経緯・資金使途などの草案をAIが自動作成し、年間約5,200時間の業務削減が見込まれる。また、個人向け面談準備では、行内の複数システムの情報を生成AIが整理し、面談準備時間を7割削減できる見通しが得られた。融資稟議書機能は同日から運用を開始し、面談準備機能は2026年2月から営業担当者が活用する予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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