JR東日本、新幹線東京駅に新方式ホームドア導入、編成を自動判別し開扉

■「勇翔2034」ビジョンの一環、究極の安全を追求

 JR東日本(東日本旅客鉄道)<9020>(東証プライム)は10月7日、新幹線東京駅に新方式のホームドアを導入すると発表した。グループ経営ビジョン「勇翔2034」に掲げる「究極の安全」の実現に向け、2031年度末までに東京圏在来線の主要路線330駅758番線へのホームドア整備を進めており、今回の導入はその一環である。新幹線では世界初となる、複数編成に対応して自動で開閉するシステムを採用し、安全性と利便性の両立を図る。

 東京駅の対象は20~23番線で、20・21番線は2028年度末、22・23番線は2029年度末の使用開始を予定している。1日平均乗車人員が7万人を超える同駅では、列車との接触防止や線路転落防止の観点から導入を決定した。ホームドアはE2系からE8系まで多様な新幹線編成に対応し、編成を判別して自動開扉する仕組みを搭載する。判別方式にはQRコードを活用する技術を開発中で、今後の検証試験を経て実装を進める。

 導入機構は居残り検知、戸当たり検知、非常脱出ドアなど複数の安全機能を備え、視認性向上のため一部をガラス化する。将来的には車両ドアとホームドアの連動による自動開閉も検討しており、駅員による操作を不要とする構想である。JR東日本は今後、各新幹線駅の利用状況を踏まえながら導入を拡大し、鉄道輸送における安全水準のさらなる向上を目指す方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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