ispace、次世代小型ローバー開発でトヨタと連携、技術評価支援契約を締結

ビジネス 万年筆 メモ

■トヨタのシステム統合技術を活用し、高性能・高信頼の探査車設計を推進

 ispace(アイスペース)<9348>(東証グロース)は10月22日、トヨタ自動車<7203>(東証プライム)と、次世代小型月面探査車(次世代小型ローバー)の概念設計に関する技術評価および品質向上支援の契約を締結したと発表した。ispaceは月面着陸ミッションを通じ、自社開発のランダー(月着陸船)やローバーを活用してデータサービスを展開しており、民間主導の月市場開拓を進めている。今回の契約により、トヨタの自動車開発・システム統合の知見を取り入れ、探査性能と信頼性を高めた新型ローバーの開発を加速する。

 トヨタ自動車は宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で有人与圧ローバー「ルナクルーザー」を開発しており、長年培った車両設計技術をispaceの月面ローバー開発に応用する。ispaceはトヨタからシステムレベルでの技術評価を受け、最適な設計解を導くことを目指す。ミッション3以降では、自社開発の探査車および次世代小型ローバーを月に輸送・運用し、走行データの取得を通じてトヨタのスペースモビリティ開発に貢献する方針である。

 ispaceはさらに、民間企業間の協力体制を強化し、月面・月周回インフラ構想「シスルナ構想」の実現を進める。今回のトヨタとの連携もその一環であり、民間主導による宇宙ビジネス拡大を狙う。袴田武史CEOは「信頼性・安全性の高いローバー開発を目指す」と述べ、トヨタ側も「互いの知見を融合しスペースモビリティ事業を具体化する」とコメントした。ispaceは2027年に米国法人主導のミッション3、2028年にSBIR補助金を活用したミッション4を計画しており、月面探査・輸送の実用化段階に向けた技術基盤の強化を進めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■オーダーメイド開発と人材リスキリングで業務変革を伴走支援  ベルシステム24ホールディングス<6…
  2. ■調査件数拡大と効率化で追徴税額1431億円  国税庁は12月、令和6事務年度における所得税および…
  3. ■企業の6.5%がクマ出没による業務影響と回答、宿泊業で4割に迫る  東京商工リサーチ(TSR)は…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会  1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄…
  2. ■利上げと解散総選挙、日本経済の分岐点迫る  今週は、運命の1月22日、23日が控えている。1月2…
  3. ■上場来高値更新の金先物、産金・再資源化・再販株に資金集結  当コラムでは昨年来、何度も金関連株を…
  4. ■地政学リスクの影が迫る市場、ヘッジ先は金関連株にあり  しばしばニュースで報じられる高齢ドライバ…
  5. ■金融政策転換が映す相場の地殻変動、投資視点は次の段階へ  長期にわたり株式市場を押し上げてきた金…
  6. ■為替が握る業績相場の行方、円安継続が選別相場を加速  株式市場が金融環境主導の相場から業績重視の…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る