塩水港精糖、今期経常益21.7%増へ上方修正、砂糖事業の業務用販売が堅調

■業務用砂糖の販売好調と特別利益6億円計上が寄与

 塩水港精糖<2112>(東証スタンダード)は10月22日、2026年3月期通期連結業績予想を上方修正した。主力の砂糖事業において業務用製品の販売が堅調に推移したほか、投資有価証券の売却による特別利益の計上が利益押し上げ要因となった。営業利益・経常利益・純利益のいずれも前回予想を大きく上回る見通しである。

 修正後の売上高は322億円(前回予想比0.9%増)、営業利益25億円(同19.0%増)、経常利益28億円(同21.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益24億円(同50.0%増)とした。1株当たり当期純利益は87円53銭の見込み。前期実績に対しても営業・経常・純利益がそろって増益となる見通しである。

 同社は、家庭用製品の販売が伸び悩んだ一方で、猛暑を背景とした飲料需要の高まりや観光需要の回復が業務用需要を下支えしたと説明。適正価格による仕入・販売を徹底したことで一定の利益を確保し、さらに投資有価証券の一部売却による6億500万円の特別利益計上が寄与する形となった。今後も需給動向を注視し、経営効率の改善と収益基盤の安定化を図る方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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