
■パーソナル寒さ対策から自分へのご褒美まで、変化する生活者ニーズ
楽天グループ<4755>(東証プライム)は10月23日、同社が運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」における購買データとアンケート結果をもとに、「2025年冬のトレンド予測」を発表した。物価高と節約志向を背景に、今冬は個人最適化された「パーソナル寒さ対策」、年末に生活基盤を整える「家チャージ・自分チャージ」、外食を控えつつ人気グルメを自宅で楽しむ「おうち行列飯」が注目されるとしている。
■光熱費高と物価上昇の冬、個人最適化・家充・おうち飯が主役に
第1のトレンド「パーソナル寒さ対策」では、省エネ性と快適性を両立する個人向け防寒グッズの需要拡大が見込まれる。光熱費上昇を受け、アンケートでは約9割が物価高を懸念し、8割が「冬は節約したい」と回答。「断熱フィルム」や「ホットマット」「電気毛布」などの流通総額は前年比1.2〜1.3倍に増加しており、「ながら温活」関連商品の売上も伸長。仕事中や家事中など、生活シーンに合わせた温活ニーズが高まっている。
第2の「家チャージ・自分チャージ」では、日用品の大容量購入やまとめ買いによる節約行動が顕著となっている。トイレットペーパーは前年同期比2倍、ティッシュペーパーは1.5倍と大容量商品の流通額が増加。年末に「下着」「タオル」などを新調する傾向もみられ、計画的な買い替え需要が拡大している。一方で、自分へのご褒美消費も堅調で、高価格帯パジャマやバッグなどの嗜好品が人気を集めている。
第3の「おうち行列飯」では、外食を控える中で「生ドーナツ」や「麻辣湯」などの人気グルメを自宅で楽しむ傾向が強まっている。「生ドーナツ」は前年比1.2倍、「マラサダ」は2倍、「麻辣湯」は13倍、「韓国パン」は3倍、「タコス」は1.2倍とそれぞれ拡大。楽天は「家の快適さ」と「自分の満足感」を両立させる消費行動が、2025年冬の特徴になるとみている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)