ホーブ、マレーシアでいちご試験栽培契約を締結、現地普及拡大へ第一歩

■「ペチカ」シリーズなど自社育成品種の現地評価を実施、冷涼地特性を活用

 ホーブ<1382>(東証スタンダード)は10月24日、マレーシアのChitose Agri Laboratory Sdn. Bhd.(チトセ・アグリ・ラボラトリー)と、同国でのいちご普及拡大を目的とした試験栽培に関する契約を締結したと発表した。ホーブが開発した四季成り性いちごの現地適応性を検証し、マレーシア市場への展開を視野に入れるものである。試験開始は2026年6月期中を予定している。

 ホーブは四季成り性いちごの品種開発を事業の中核に据え、「ペチカ」「ペチカエバー」「ペチカほのか」など独自ブランドを育成してきた。中でも「ペチカほのか」は国内外で高い評価を受けており、同社は後継系統の開発を継続している。今回の試験では、同社が育成した品種をチトセ・アグリ・ラボラトリーの圃場で栽培し、収量性や市場性を検証する。マレーシアには標高の高い冷涼な栽培適地があり、同社品種の特性を生かした生産が期待される。

 チトセ・アグリ・ラボラトリーは、ちとせ研究所を中核とする「ちとせグループ」の一員で、熱帯地域に適した高付加価値作物の栽培・販売を行う。2016年からマレーシア・キャメロンハイランドで日本品種のいちごやトマトを生産・販売し、シンガポールにも輸出している。今回の協業により、同国での日本ブランドいちごの普及が進む可能性がある。なお、試験結果の反映には数年を要する見通しであり、今期業績への影響は軽微としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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