ホンダ、次世代EV・ハイブリッド技術を公開、2020年代後半の実用化へ

■次世代プラットフォーム・大型ハイブリッド・小型EVの主要技術を一挙公開

 ホンダ<7267>(東証プライム)は11月6日、報道関係者向け技術説明会「Honda四輪技術ワークショップ」を開催し、2020年代後半に市場投入を予定する電動車向けの次世代技術を公開した。次世代ハイブリッド車に搭載する新プラットフォームや北米大型車向けハイブリッドシステム、小型EV「Super-ONEプロトタイプ」の量産モデルに採用予定の技術を披露した。環境負荷低減と安全性向上の両立を掲げ、2050年のカーボンニュートラルと交通事故死者ゼロの実現を企業目標としている。

 まず、次世代中型ハイブリッド車向けプラットフォームでは、ボディー剛性の最適化や約90キロの軽量化、車種横断で60%以上の部品共用を目指すモジュラーアーキテクチャーを採用した。操縦安定性を数値化した「新操安剛性マネジメント」や、ロボティクス技術を応用した姿勢制御「モーションマネジメントシステム」により、操る喜びと燃費性能の両立を図る。大型車向けには新開発V6エンジンを核とするハイブリッドシステムを開発中で、ガソリン車比で燃費30%以上向上、加速性能10%以上向上を目指すとしている。

 また、小型EV「Super-ONE」の量産モデルは2026年に日本で発売し、英国やアジアにも展開する計画だ。軽量プラットフォームと床下配置バッテリーにより低重心化を実現し、専用シャシーで走行安定性を高めた。「BOOSTモード」では仮想変速とサウンド演出を組み合わせ、エンジン車のような高揚感ある走行体験を提供する。ホンダはM・M思想と「Enjoy the Drive」を軸に、電動化時代でも操る歓びを進化させる姿勢を示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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